デジタルサイネージとは?見る人の表情で内容が変わる新電子看板
徐々に普及しつつあるデジタルサイネージですが、ついに人の「感情」に合わせコンテンツの中身を変える製品が登場しました。
まずはデジタルサイネージの種類をご紹介します。
デジタルサイネージとは?3種類をご紹介
1,初心者向けのスタンドアロン型サイネージ
スタンドアロン型は複雑な操作が不要でしかも安価なため、初心者向けのサイネージです。USBなどのメモリに表示させたい広告や案内などのデータを入れ、画面に表示させます。
2,更新がスピーディなネットワーク型サイネージ
ネットワーク型は、随時更新が必要な場所に向いています。
例:電車などの公共交通機関の時刻、役所や病院などの案内
サイネージの設置場所が会社や店舗から遠くても、回線を介することによって表示内容を変更することができます。
3,コミュニケーション可能なインタラクティブ型サイネージ
インタラクティブ型はネットワーク型にプラスして外部からの反応に対して動作することができます。タッチパネルで操作可能だったり、モーションセンサーが人やモノの動きに反応してモニターに広告を表示させるものなど様々な活用方法があります。
表情でコンテンツが変わるデジタルサイネージ
インタラクティブ型サイネージで有名なプロモーションをご紹介します。
場所はイギリスのロンドン。広告代理店・M Saatchi Londonが企画したデジタルサイネージは、今後の新しいプロモーション手法として注目を浴びました。
人口知能とデジタルサイネージを組み合わせた広告キャンペーン「Artificially Intelligent Poster」を展開しています。コーヒーブランド「Bahio」の広告です。
キャンペーンの特徴は、サイネージに組み込まれた顔認識システムにより通行人の表情を推測・判別。その反応に合わせ、1000以上あるデザイン・フォント・レイアウトを最適化し、表示します。
インタラティクブコミュニケーションをoohで実現するには?
デジタルサイネージによる双方向なコミュニケーションを実現するためのデバイスとして「キネクト」があります。元々はマイクロソフトのゲーム機「XBOX360」のために開発されました。
主な機能は4つ。全身の動きを感知する「モーションセンサー」、自動で骨格データを生成し追跡する「骨格トラッキング」、顔を判別する「顔認識」、音声での操作を可能にする「音声認識」です。
2012年以降ゲーム以外の商用利用が可能になり、デジタルサイネージや医療分野においても活用されるようになりました。
一方通行から双方向のコミュニケーションへ
今までの広告の役割は「情報の発信」がメインでした。しかし、ご紹介したロンドンの事例のように対象によって訴求内容を変える広告看板も登場しております。
また、人の消費行動においても所有から共有へと価値観が変容しています。
例:マイカーから、レンタカーやタクシーを利用する。
パソコンにアプリケーションをダウンロードせず、クラウドサービスを使用する。
シェアオフィス、シェアハウス。
今後はテクノロジーの発展に伴い、通行人が参加・体験を共有出来るような広告が今後増えていくのではないでしょうか。
関連:キーワードは相互性?デジタルサイネージ事例(海外編)
どこでもドアが実現!?デジタルサイネージ事例(国内編)